絵描きのぼやき

2001年11月

11月30日 (金)

はる 258
 ウィルスの攻撃を人為的な行為だと解釈して、無視することにしたのだが、案外自身感染を知らなくて、無意識に添付したメールを送っている場合も多いのじゃないか。私自身がそうだったからだ。なんともなさけない話なのだけれど、このところ不信なメールが多く送られてきて注意していたはずなのだけれど、感染してしまった。
 もしそういうことでパソコンの状態が突然不安定になってしまった人は以下のページを参考にして駆除してくださいな。偉そうなことはなんも言えんけどね。感染させてしまったのならごめん。
 http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/data/w/w32.badtrans.b%40mm.html

更新時間 : 17:03:30

11月29日 (木)

はる 257
 例の一件以来なぜだか不信なメールが来るようになってしまった。道筋をつけてしまったのだろうか?
 何を言っても無駄だろうから、好きにしてください。以後このことには触れません。
 そういう訳で身元の確かなメール以外全て削除しますのであしからず。また掲示板など利用してくださいな。

更新時間 : 00:42:48

11月27日 (火)

はる 256
 昨日大学時代の友達からメールが届いた。この間の個展の招待状を出しておいたのだが、どうやら忙しくて今回はこれなかったようだ。きっとそのいいわけのメールだろうとすぐには開けなかった。
 夜になって本人から電話があり、自分からのメールを開けないようにということだった。う〜ん初めてのウィルスだ。
 私のパソコンは本人が何も知らないということもあって、ウィルスなどの対策は全くとっていなかった。まるでウブナ処女の裸身を荒くれ者の大海にさらしているようなものだと(例えが古いちゅねん)誰かが言っていたけれど、今までたまたま幸運にも何の被害にあってこなかっただけで、これからのことは全く分からない。悪意のあるメールはもちろん開きはしないのだが、友達からのメールなどに隠されている善意のメールまではどうしようもない。
 このウィルスはアドレス帳の知人に全てこのウィルスをまき散らすたちの悪いものだったらしい。いったいどんな暇人が考えたのか「あほじゃ」
 今回たまたま二日前にワクチンをうっておいたので助かったのだが、知らなければ知人友人全てにウィルスをばらまくことになったのだ。これは知らなかったではすまないなぁ。

 コンピュータは世界中、網の目のようにすべてがつながりつつある。考えてみれば人の脳細胞のシナプスのつながりとよく似ている。ひょっとすると近い将来この巨大な電脳のつながりは一つの意思を持ち始めるかもしれない。だって「考える」ということはシナプスがつながるということでしょ、もうすでにコンピュータは考えている気がするものね。
 でウィルスの攻撃を受けて考えた。神は行き過ぎた人間の行為に色々な警告を与えている。たとえば今回の「狂牛病」にしても「共食い」をしてはいけないよという暗示だと思えるし、いわゆるタブーといわれるものはそういったことが多い。で案外これ以上のパソコンの蔓延を防ぐために神は自然発生的にウィルスを潜り込ませたのではないだろうかとね。考え過ぎ?

 昨日書いた勝沼のギャラリーでの展覧会の告知です。
 「ぶどうを描く画家たち十五人展」
  2001年11/17〜12/16
  葡萄工房ワイングラス館 ギャラリー蔵
  409−1315 東山梨群勝沼町休息1709
   TEL 0553−20−4681

更新時間 : 15:46:46

11月26日 (月)

はる 255
 今日は朝寝坊する。それでも午後には会場の片付けに行く。飾り付けにはそれなりの気を使うのだが、かたづけは速い。片っ端からどんどん箱に入れてゆく。なにもなくなった会場は限りなく寂しい。
 個展には本当に多くの人が来てくれた。どうもありがとうございました。また来年どんな作品に会えるか楽しみにしていてください。どういう自分に会えるのか、私自身にも分かりません。とにかく前に進みます、行ける所まで。

 もう一つの展覧会を観に行く。これは「ぶどう」をテーマに描くという企画で、ある画廊の注文で15人の作家を集めて展覧会をしている。勝沼は古くからこの地方のワインの生産で有名なところ。ある企業家がこれに目をつけて観光と結びつけて大きな事業に乗り出した。我々もなんとかこの企画に乗っかって「ぶどう」を描いた。お店の華やかさと画廊の暗さが気になった。ながい目で見て、なんとか軌道に乗ることを期待する。
 
 また明日。
 

更新時間 : 22:20:22

11月25日 (日)

はる 254
 個展八日目
 最終日。今飯を食って帰ってきました。とにかく終わってしまいました。なんだかいつものことだけれど「祭りの後のさみしさ」を感じます。
 又一ヶ月後また東京で会いましょう。


更新時間 : 21:58:40

11月24日 (土)

はる 253
 個展七日目
 とうとう最後の一日になってしまった。疲れたけれど面白かったなぁ。終わりということになるとちょっと寂しいなぁ。
 さて明日は最終日5:00までです。まだ観ていない人は早めに来てください。それではまた明日。 


更新時間 : 23:17:25

11月23日 (金)

はる 252
 個展六日目
 とにかく疲れたので何も書けません。そろそろ体力の限界かもしれません、元気が残っていればまた明日。それでは。

更新時間 : 23:24:47

11月22日 (木)

はる 251
 個展五日目
 今日も遅刻してしまった。会場に着いたらもうすでに待っている人がいて非常に恐縮する。
 
 両極端の感想を聞く。私の絵に「西欧的なもの」を感じるという人と「すごく日本的なもの」を感じるという人がいる。いったいどっちなのだ?
 たぶんどちらも本当なのだろうね。というのは今の日本の文化そのものが西洋と東洋の中間だからだ。合理的な西洋の文化の教育を受け、あいまいな情緒的な環境で育った典型的な日本人だからね。良くも悪くも現在の日本人(私自身)を表しているのだろう。

 さて、今日もたくさんの人が来てくれました。ありがとうございました。あと三日です。


更新時間 : 09:06:28

11月21日 (水)

はる 250
 今日は寒いなぁ。
 
 虫眼鏡を二つ並べて覗くと像がさかさまになって遠くのものが近くに見えることは経験上知っていた。子供の頃天体観測に夢中になったことがある。いつものように多くの望遠鏡を手作りしたのだが、どうやっても10倍くらいの倍率しかなく、お月さんを観測しても例のデコボコも良く見えなかった。
 そんな時幼馴染の明夫君はお父さんに100倍の組み立て天体望遠鏡を買ってもらた。それで見た月の表面は科学雑誌に載っていた写真と同じだった。その頃から急速に天体観測に興味を失ってしまったのだ。

 二三日まえに「しし座流星群」が来たそうだが、とても残念なことに見逃してしまった。くやしいので書かないでいようと思ったけれど、どうしても書いてくれという御仁がいてしかたなく書いた。どう?

更新時間 : 23:26:13

11月20日 (火)

はる 249
 個展4日目
 今日は県民の日(この地方だけの祝日)でけっこうたくさんのお客さんが来てくれました。ありがとうございました。
 
 しかし今日も疲れすぎたので、これで失礼します。明日はお休みということで、詳細は明日。では

更新時間 : 23:49:08

11月19日 (月)

はる 248
 個展三日目
 今日は月曜日というわけで、お客さんは少なかったなぁ。だいたい一日に一回はピークがあるのだけれど、今日はどこがピークなのか分からないほど淡々としていた。しかしもし作家と充分話がしたいと望むならば平日の月曜日などが穴場ですよ。
 
 少し疲れました。今日はここまで、また明日。

 ここで少し自己宣伝させて下さい。
 月刊「美術の窓」−MADOの12月号
 (話題の展覧会ー情報)p211に東京の個展の情報が掲載されてます。ご覧下さい。
 

更新時間 : 22:41:54

11月18日 (日)

はる 247
 個展二日目。
 昨日もそうだけれど、今日もずいぶんと遠いところからお客さんが来てくれた。まったくありがたい話です。どうもありがとうございました。インターネットの力だと思います。
 
 趣味というのは何なのだろう。よく言われるのは「いいですね私も暇になったら絵を描こうと思ってます」と。確かに食うことに一生懸命な時に趣味で絵を描く奴などいないだろうなぁ。だからといってリタイヤして暇になったから絵が描けるか、といえばこれが描けないのだなぁ。何もやることがなくて暇つぶしで絵など描いてもなんら面白くない。
 骨董を楽しむ近道は「身銭」をきることだ、といわれる。あーだこーだ言ってないで自分でお金出して骨董を買ってみる、これが一番の近道だという意味だ。趣味も同じようなもので「生きた時間」を切らないとなかなかその醍醐味がわからない。生きてる大事な時間を削って趣味にかけなければ本当のことはわからないということだ。
 人生に第一も第二もない、いつも真剣勝負の現役なんだ。だから日ごろから「暇をつくって」芸術に親しんでおけという手前味噌な話さ。

更新時間 : 23:38:58

11月17日 (土)

はる 246
 さて個展が始まりました。第一日目、一年の成果をここでさらします。大体の人は面と向かって悪くは言わないでしょう。それに来てくれる人は私の絵に興味を持ってくれている人が多いわけで、そのことも差し引いて考えなければなりません。
 10年も続ければ興味の無い人は足が遠のいて、はっきりしてきます。それが自分の実力でしょう。しっかり耳を澄まして聞き耳をたてるのは私の方でした。

 また明日、実況報告いたします。

更新時間 : 23:08:31

11月16日 (金)

はる 245
 個展の搬入が終わる。全部で20点弱、とてもすべては展示できない。130号も二点持っていったけれど、一つは展示しないことにした。できるだけ色んなモチーフで、全体として観たときににも変化があるようにと考えてはいるのだけれど、いざこうやって展示してみると似たような色味や、モチーフの繰り返しになっているようだ、反省。
 白い壁に次々と展示していく。点数が増えるほど緊張感がなえていくようだ。本当は気に入った作品を一点だけ飾るのが一番美しい気がする。まぁ、しかたないか。最後に少し微調整。ライトをセッテングして終了。会場効果なんて絵描きの考えることじゃないという考え方もあるけれど、私はこういう全てが作品かなと考えている。画商のつかない絵描きの負け惜しみかもしれないけれどね。

 さて明日からオープンです。いらしゃ〜い。


更新時間 : 23:44:58

11月15日 (木)

はる 244
 スガシカオがいいなぁ。一部ではもうすでにメジャーなのかもしれないけれど、知らない人にはSMAPの「夜空の向こう」の作者といえばわかりやすいか。あのしわがれ声もいいけれど、持っているセンスが頭一つ越えている。物凄くメジャーにはならないかもしれないが、多くのファンを持つ息の長いシンガーになるだろう。
 
 明日、地元の個展の搬入だ。今日は例の130号「雷神さん」に最後の手をいれてとりあえずは終わりとしよう。本当はすぐには人前にさらさない方がいいのだけれど、自分の個展だし、さらすことで悪いところも見えてくるだろう。で終了後、少し手を入れて春の国画展に出すつもりだ。今のところはいい感じに見えるのだけれど。

 東京の個展のDMがあがって来た。作品はけっこう気に入って画廊に送ったのだけれど、仕上がってきたDMはあまり気に入ったものじゃなかった。なんだかちゃちなニセモノっぽく見える。もともとがちゃちだから「真」を「写」とこうなるのだろうか。このDMを見て来る人はいるのだろうか?がっかり。本物はもう少し良いですよ、DMをご覧になった方は期待して来て下さい。
 
 それではまた明日。

更新時間 : 16:11:18

11月14日 (水)

はる 243
 ある先生は「芸術は全て独学である」と言ったとか。この頃になってそれが案外真実かもしれんなぁと思う。
 前にも少し書いたことがあるけれど、どうも我々はあまりにもシステマチックにものごとを考えすぎているのではないか。というのはたとえば、絵を描きたいと思ったとする。それならばすぐにでも鉛筆でもクレパスでも使って一心に描けばよい。しかし往々にして我々がまずやることは、いい先生を探すことだったりするのだ。何処かでその先生の評判を聞いたりする。
 絵を描くにはまず美大に行かなくてはならない。そのためにはまずデッサンだ、ということになる。で美大受験予備校が繁盛する。で美大に入ることに一生懸命になって、入る事だけで燃焼してしまう学生も多い。なんか少し違うでしょうと言いたい。美大卒業というブランドが欲しいだけなんだよなぁ、基本的に人と競争することじゃないものね。絵を描くということは。
 言いたいことは本当にいい絵を描いている人は、例え学校でていても根本的に「独学の人」だと思う。でないと人を感動させる独自のものなんて出来ないと思う。習ってできるのは技術だけ、表現は自分で探すしかない。
 自分に今ごろになって言い聞かせても、お・そ・い・ちゅうねん。

更新時間 : 18:15:47

11月13日 (火)

はる 242
 このところじっくりものを考える時間もない。もともとたいして考えるたちではないのだが、いずれにしろ個展が終了してからのこととしょう。
 できたら130号の絵をなんとか間に合わせたいと欲をかいて、絵をかいて、恥かこうと思ってます。「雷神さん」が出てるかどうか楽しみに来てくださいな。
 地方新聞の文化欄の取材を受ける。この際にとばかりに色々なことをあれもこれもてんこ盛りで伝えようとするから、結局何をいってるのか、何を伝えたいのか支離滅裂になってしまう。取材慣れするのも嫌みだけれど、慣れないのも悲しいなぁ。あれを直接記事にされると、馬鹿な作家を絵に描いたようだ。後は記者さんの能力に期待しましょう。
 ある絵描きのHPを観ていたら、「絵を売って食べていきたいとは思わない、内にうちにと段々とこもっていってとてもしんどい。歌を唄う行為は反対に外へ外へと発散できて気持ちがいい」と書いてあった。うーんそうかもしれないなぁ。

更新時間 : 00:52:29

11月12日 (月)

はる 241
 個展が近い。何となく気ぜわしい。あれもこれもと思うけれど、やっていることはこの「ぼやき」を書いていることだったりする。毎年のことなので何も特別なことをやるのではなく、普段の自分を見せるだけでいいとは思うのだけれど、やっぱり多少興奮しているのだろうか。
 この季節の今の時刻の光はとても綺麗だ。地面から右15度くらいの黄色い光線の束が、薄暗いアトリエに差し込んでくる。一瞬どこか違う場所にいるかのように勘違いする。黄金の時刻だ。
 
 今日はここまで。またあした。 

更新時間 : 15:39:07

11月10日 (土)

はる 240
 学生の頃、演劇を少しかじった。たかだか10人足らずの小さな劇団ではあったが、だいたい毎年自分たちの脚本で自主公演していた。だからたぶん4回はやったと思う。
 芝居の魅力はやったことがない人には理解できないだろう。今でもあの舞台に登場する時の緊張感は夢にみる。たかだか50人ぐらいのお客を相手に演じているのだが、だんだん興奮してきて乗ってきてハイの状態になる。これが気持ちがいいのだ。そして終わったあとの開放感。全ての生気を抜き取られたようになる。なんとなくなつかしい。
 当時お金もなかったけれど、なぜか東京に演劇をよく観にいった。唐十郎の紅テントやつかこうへい事務所の出し物も何回か観た。あーいったのは時代だなぁ、これもなんだか遠い昔のようだ。
 今年は夏頃、野田秀樹版の歌舞伎を観にいった。歌舞伎といえばなんだか約束ことが多くて、一見さんにはなかなか理解しにくいのじゃないかと、遠巻きに見ていたところがあったのだけれど、野田さんのアレンジは邪道なのかもしれないけれど面白かった。勘九郎さんはものすごいエネルギーです。それにしてもここもやっぱりおば様ばかりだったなぁ。なにしてんやおじ様方は!


更新時間 : 00:24:38

11月8日 (木)

はる 239 
 もうすぐ10000ヒットです。その内1000回以上は自分が打ったヒットだと思われるのでたいしたことないねぇ。少し努力してみたけれど効果があらわれないので止めてしまった。まぁこのくらいが私の器かもしれん。ぼちぼちやっていきましょう。

 屋根がやっぱりだめだった。ほとんど忘れていたのだが、この間の雨でまたどこからか雨がまわってきた。がっかり、いままでの苦労がすべて無駄ということだ。あれほど目に付くところをパテですっかり固め、さらにペンキで上塗りまでして完璧をはかったのにだ。う〜むお手上げか。とりあえずバケツで受けるしかないのか。なさけない!
 
 来週の金曜日には個展の搬入、土曜からいよいよ地元の個展が始まる。キャプションをつくったり、額をそろえたりとここまでくればほぼ雑用で一日が終わる。「芸術の秋」などというけれど、秋に絵をかいていたのじゃ展覧会に間に合わないのだよ。
 
 それじゃまた。 

更新時間 : 23:12:39

11月7日 (水)

はる 238
 ここのところ毎日書いてます。今年の個展の作品更新しました。TOPから入れます。観て下さい。できたら見ましたとだけでも連絡ください。よろしく。

 何ていうのだろうか、いずれにしろ人前に立つのは疲れる。いつまでたっても慣れない。尾篭なはなしだが、いまだに下痢になる。
 学校の先生は楽な商売だとうつるかもしれない。私などがやっている非常勤講師という立場と違い、担任を持たれている正規の教師は大変な職業だと思う。根本的には人間が好きであること、これが基本だろうなぁ。普通の商売と違いどこまでやっても切りが無い。特に人間相手はこれといったマニアルは絶対にない。今年うまくいったとしても来年うまくいく保証はない。だいたい何年やっても毎年彼らは変わっていく。大変だなぁ。
 私は基本的に人間性に欠陥があるのだと思う。それに年齢的に段々とギャップができてきて今後ますます辛くなっていくのだろうか。歳とって生徒にうとまれて教壇に立ちたくもないなぁ。週二回しかないけれど、うんと疲れる。限界かなぁ。
 

更新時間 : 23:06:59

11月6日 (火)

はる 237
 ずいぶんと寒くなった。
 今日は火曜日。週二日のパートタイマーの日。一人前の社会人のふりをする日。つかれた。                 

 少し前に予告していた、今年の個展の作品をほぼ全て先行でさらしています。観て下さい。TOPから入れますよ。
 尚、実際の作品とはかなり違います。(むろん本物のほうが良い)それを考慮して観て下さいな。できたら見たとだけでもメッセージください。


更新時間 : 16:26:50

11月5日 (月)

はる 236
 月曜日の朝です。
 
 少し前に予告していた、今年の個展の作品をほぼ全て先行でさらしています。観て下さい。TOPから入れますよ。
 尚、実際の作品とはかなり違います。(むろん本物のほうが良い)それを考慮して観て下さいな。できたら見たとだけでもメッセージください。

 コンピュータのペイントソフトでたまに遊ぶ。色々なことはまだ何も出来ないのだけれど、確かにこれは面白い。子供が初めてクレパスを買ってもらって遊ぶように、おじさんも久し振りに電子のパスで遊ばしてもらった。色を塗るのに手を汚す必要も無く、一瞬のうちに塗り替えることも可能だ。いやならやりなおすことはもっと簡単だ。
 私などは単に紙やクレヨンの代わりにこの道具を使うだけなのだけれど、これからの人はこの世界でしかありえないような新しい表現を作っていくのだろうと思うし、ものすごくそのことを期待するのだけれど、一抹の不安もある。
 私には年少の甥っ子がいる。まだまだおむつが取れるかとれないかのガキなのだが、こいつが駄々をこねてどうしょうも無い時、母親にしかられて不安になっている時、いつも頼りにする一つのおまじないがある。それはボロボロになった一切れの布でそれをにぎりしめて、またしゃぶることで心落ち着かせるのだ。元々は何かの服だったそうだけれど、いまやその形も無い。
 人は自分の存在を何か自分以外の存在で確かめる。そしてそこに「確かにある」という認識は、肌触りあるいは触感あるいは握り締めるその感覚だったりするのではないだろうか。
 ケイタイやメールでいくら手紙の交換したとしてもしょせん実体のないものだ、今後ますますそういった確かな存在としてのアート(絵画、彫刻、オブジェ)が大切になるきがするなぁ。
 アナログな絵描きとしてはしてやったり、ひそかにそれを願っていたりするのだ。ウフフフフ。
 


更新時間 : 20:37:07

11月3日 (土)

はる 235
 冷たい雨が降ってます。この間屋根を修理しておいてよかった。自分の体と一緒で年を取ったら、気が付いた時に随時手を入れておかないと取り返しのつかないことになる。何もかもアンティックだわい。
 骨董といえばこんなこともあった。20年前私が初めてまともな職を得た時、兄貴が喜んで「あの恥さらしのごくつぶしもやっと就職してくれた。あ〜よかったよかった」と奮発して高価な時計をプレゼントしてくれた。ところが一年持たずにけつをわってやめてしまった、と同時に時計も止まってしまった。それから長い貧乏暮らしで修理にも出せなかったのだが(修理する費用で映画が10本は観ることができる)この間やっと修理に出したところ、「もうこの使われている電池は今の環境基準に合わないので作っていないのです。あずかりますが保証はできません」なんて言われた。
 今作っているものは骨董にはならないということだ。ただのポンコツだよ。今回はたまたま電池の在庫があったのでとりあえず2年はもつということだけど、納得できんなぁ。せめて私の生きている間だけでも使こうていたいねん。ほんまたのむで。

更新時間 : 18:06:01

11月2日 (金)

はる 234
 午後の時間は短い。この時間になるともう一日の終わりの気分だ。
 このところ順調に朝散歩している。大体同じ時間に同じ顔ぶれににあう。おばさん連中は仲間とわいわい言いながら楽しそうだ。反対にストイックに黙々とランニングしている体育会系のおじさんもいる。いずれにしてもおばさまたちは元気だ。
 そういえばこの間、美術館でけたたましいおばさまたちにあった。いったい彼女?たちは何人なんだろう。年ばかり食ってまるで常識というものがないじゃないか。女子高校生などと比べてもけっしてひけをとらない、年を食ってる分可愛くないぞ!おしゃべりは百歩譲って許そう、それにしてもケイタイの電源ぐらい切っておいてくれないか。あちらこちらで「トルコ行進曲」や「ジムノペティ」が流れてBJMとして最高だったなぁ。何とかして!!

 アメリカは少し内省の時期に来ている。新聞にこんな記事があった。「テロのターゲットになる可能性があるので、海外旅行する時は、何処でもTシャツにジーパン、大リーグの野球帽にウエストポーチ、仲間内で受ける駄洒落をいって大声でぞろぞろ歩くのは止めましょう」と(一昔前よくいわれていた「めがねをしてカメラもって小奇麗なかっこして集団でぞろぞろあるく日本人」とダブってくるのだけれど)アメリカンスタンダードが世界のスタンダードじゃないのだということに気付けば、この戦争も代償は大きいけれどあながち無駄だった訳じゃない。はやくそのことに気付くべきだ。 

更新時間 : 15:09:08

11月1日 (木)

はる 233
 今日から11月になった。
 という訳でとりあえずひとこと、また後ほど。

前の書き込みから約8時間ほど経過。今日は映画の日という訳で前から観ようと思っていた中国映画の「山の郵便配達」を観る。さすがに朝の10時から映画を観にきている奴は少なく本当にやるのか少し心配になる。それでも時間になるとあちこちからちらほら人がやってきて10人前後にはなった。これで映写機を回しても人件費ぐらいは出るかと妙なところに意識がいく。
 内容は書かないけれど、まあいつものように誰も死なないし、車が空を飛ぶわけでもないけれど、美しい山の風景と素朴な村の暮らしみたいなものに「そうだなぁそんな暮らしもいいのかもしれない」と思った。ところでお祭りのシーンがあるのだけれど、そこのところで宮崎駿の「千と千尋・・・」の宴会の場面を思い出した。

 さて今日から11月です。いよいよ個展もまじかになりました。ところで今年の個展の作品をweb上で先行でさらしてしまおうと計画しています。しばらくお待ちください。

更新時間 : 17:59:33